Jan 27

卒業生が語る日本の英語学位プログラムガイド

卒業生が語る日本の英語学位プログラムガイド

本記事では、元Tokyo Academicsの受講生が、早稲田大学・慶應義塾大学などでのリアルな体験を共有します。

近年、英語を主言語とする学生の間で、日本の大学への関心が世界的に高まっています。早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、国際基督教大学(ICU)といったトップ校では、英語学位プログラムへの志願者数がこれまで以上に増えています。

日本の英語学位プログラムに関する情報は、公式ウェブサイトやSNSなどで広く公開されていますが、特に海外から出願する学生にとっては、「実際に日本で学ぶとはどういうことなのか」を具体的にイメージすることは少々難しいでしょう。

そこで今回、慶應義塾大学および早稲田大学の英語学位プログラムに進学した、元Tokyo Academicsの受講生4名にインタビューを行いました。彼らの率直な体験談を通して、実際の学生生活を紹介し、これから進路を考える高校生の皆さんが、より最善の選択をするための情報源となれればと考えています。

※「自分に合うかどうか」を見極めることは学生それぞれ異なり、各大学やプログラムについて十分に調べたうえで、自分の目標に最も適した学習環境・コミュニティ・学問分野は何かを深く考えることが大切です。以下で紹介する体験談は、あくまで各学生個人の視点に基づくものです。

 

日本の英語学位プログラムを選ぶ理由

今回お話を伺った学生たちは、出願・進学先を決める際に、自身の将来像や価値観、個人的な興味関心を慎重に見つめ直していました。

Student B(早稲田大学 SPSE)
「経済学や政治学を学びたいという気持ちもありましたが、それと同時に、ヨーロッパの高校では得られなかった“アジア的、あるいは多文化的なコミュニティ”を探していました。」

Student D(慶應義塾大学 PEARL)
「慶應を選んだ理由は、経済学分野において日本で最も評価の高い私立大学の一つであること、そして海外での知名度が高いことです。慶應の卒業生には影響力のある方も多く、ビジネススクールや大学院進学を見据えて選ぶ学生も多いと思います。」

 

出願プロセスについて

日本の英語学位プログラムでは、出願要件は大学・学部ごとに異なりますが、学力だけでなく、「そのプログラムが自分の興味や目標とどう結びついているか」を明確に伝えることが求められます。お話を伺った学生たちは、特に労力を要した点について次のように語ってくれました。

Student D(慶應義塾大学 PEARL)
「出願書類をすべて揃えたり、学校と確認を取ったり、スコアレポートを送ったりする作業には、想像以上に時間がかかります。要件や締切を細かく確認することが非常に重要です。」

Student A(慶應義塾大学 PEARL)
「エッセイの難易度は想像以上でした。TAで行ったブレインストーミングや“ブレインダンプ(思いついたことをとにかく書き出す作業)がとても役立ちました。エッセイをアーギュメントエッセイとして捉え、自分がなぜその大学に適しているのか、そして学業や課外活動がそれをどう裏付けているのかを論理的に書く、という考え方が助けになりました。」

 

プログラムの雰囲気

多くの日本の英語学位プログラムでは、日本語中心の大規模な大学の中で、少人数で結束力の強いコミュニティが形成されています。

Student A(慶應義塾大学 PEARL)
「PEARLで一番良かったことは、同じような興味を持ち、学業へのモチベーションが高い学生たちと出会えたことです。そういう環境に身を置くことで、自分自身も自然と頑張ろうという気持ちになります。」

Student D(慶應義塾大学 PEARL)
「英語プログラムの学生は少人数なので、1学年に何千人もいるような大学とは違って、同級生や先輩との距離が近いです。もし環境が少し狭く感じることがあっても、部活やサークルに参加することもできます。日本語中心の団体が多いですが、日本語が話せなくても参加できるサークルもあります。」

Student C(早稲田大学 SILS)
「海外から来た留学生、私のように海外で育ち英語を使ってきた学生、そして日本で育ち英語を一から学んできた学生が、とても自然に混ざり合っています。多様なバックグラウンドの人たちと知り合えるのは、本当に貴重な経験だと思います。」

Student D(慶應義塾大学 PEARL)
「PEARLは私にとって、とても新鮮でした。高校時代は学生のバックグラウンドが比較的似通っていましたが、PEARLでは本当に多様です。学業重視のアジアの高校出身だからこそ、ここで感じた自由さや、学生が積極的に社会的活動に参加している点が印象的だと感じています。」

 

学問的な特徴

すべて英語で授業が行われる点は共通していますが、カリキュラムや学習スタイルはプログラムごとに大きく異なります。

Student C(早稲田大学 SILS)
「SILSの一番の魅力は自由度の高さです。事前条件なしで、アート、生物学、政治学など、本当に幅広い授業を履修できます。私は、政治思想史を履修してみて、最初は哲学的な授業についていけるか不安でしたが、学期末には自分でも驚くほど夢中になっていました。」

Student B(早稲田大学 SPSE)
「1年目は必修科目が多く、同級生と自然に仲良くなれました。2年目以降は少人数のゼミがあり、教授と密にやり取りできるのが魅力です。推薦状など将来必要になる関係性を築く上でも、とても役立ちました。」

Student C(早稲田大学 SILS)
「SILSの強みは、英語と日本語の両方で専門科目を履修できる点です。私は日本言語と日本政治・憲法について日本語で学ぶ授業を履修しましたが、とても興味深かったです。海外カリキュラムで育った学生にとって、日本文学や日本政治を“日本の視点”で学べるのは貴重な機会だと思います。」

 

課外活動の機会

学業だけでなく、授業外での過ごし方も、大学生活の満足度を大きく左右します。

Student C(早稲田大学 SILS)
「早稲田はサークル文化がとても盛んです。最初は5〜6個掛け持ちする人も多く、雰囲気を見てから本格的に続けるか決めるのがおすすめです。」

Student A(慶應義塾大学 PEARL)
「PEARL向けに英語でイベントを企画する学生自治組織があり、参加しやすかったです。」

Student D(慶應義塾大学 PEARL)
「インターン支援や投資の基礎を学べるクラブなど、就職に向けたサポートも充実しています。社会に出る準備や金融リテラシーを高める機会が多いと感じました。」

 

出願を考えている人へのアドバイス

出願校を絞り込み、必要書類を準備するプロセスは、多くの時間とエネルギーを要します。学生たちから、アドバイスをもらいました。

Student C(早稲田大学 SILS)
「調べずに『有名だから』という理由だけで出願すると、大学側にはすぐに見抜かれてしまうので、出願するプログラムについて本当によく調べてください。」

Student D(慶應義塾大学 PEARL)
「日本のプログラムに進学するコストやリスクはしっかり分析すべきです。でも一度『自分に合っている』と判断したら、自信を持つことも大切だと思います。進路指導の先生や周囲からアメリカの大学を勧められることもありますが、流されすぎないことも重要です。」

Student A(慶應義塾大学 PEARL)
「早めに動き始めて、オープンキャンパスや模擬授業、各プログラムごとの説明会などに積極的に参加しましょう。高校では、自分の興味に基づいて授業を選び、選択科目ではできるだけさまざまな分野に挑戦することが大切だと思いました。『高校でいろいろ試してみる』というのはよく聞く話ですが、本当に重要なことだと思います。高校のうちに興味を持てなかったことは、大学で学ぶのも向いていない可能性があります。」

Student C(早稲田大学 SILS)
「出願プロセスに真剣に向き合うことで、自分の価値観や本当の興味が見えてきます。私はその過程で、創作や社会科学への関心を再確認でき、後の履修選択にも大きく役立ちました。」

 

最後に:振り返りと総括

最後に、学生たちはこれらのプログラムがどのような人に向いているかについて振り返ってくれました。

Student D(慶應義塾大学 PEARL)
「少人数のコミュニティで人間関係を築く必要があるので、日本の英語学位プログラムでうまくやれる学生は、社交的で積極的な人だと思います。また、日本語ができれば、より多くの課外活動や経験に参加できるので、日本語を学ぶことに興味がある人も向いていると思います。」

Student B(早稲田大学 SPSE)
「日本語力の向上、日本人の友人作り、英語コミュニティ重視——どれを優先するかは自分次第です。日本語を本格的に伸ばすには、学業とのバランスを意識する必要がありますし、キャリアサポートが日本語中心である点も理解しておくべきです。」

Student B(早稲田大学 SPSE)
「早稲田は海外ランキングでは突出していないかもしれませんが、『日本で学んだ』という経験自体に、リクルーターは強い関心を示してくれます。」

 

結論

日本の英語学位プログラムは、すべての人に向いているわけではありません。しかし、自身の目標や価値観、学びたい環境と合致すれば、非常に実り多く、人生を形作る経験となり得ます。

検討している方は、時間をかけて選択肢と自分自身の動機を見つめ直し、ぜひお気軽に私たちへご相談ください。

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